2011年6月22日水曜日

エイラトさんの へんしんどうぶつえん ロイス・エイラト 作

この色使い、そして図形の組合せ。小さなうちから体験させてあげたいなあ、と思います。
日本人には、日本人の素晴らしい色使いがありますが、日本以外の国の色使いや図形の感覚も眼を見張るものがあります。
それを経験すると、きっと新しい世界が広がってくると思いますよ。

ロイス エイラト

『ヴァレンカのちいさな家』 ベルナデッテ・ワッツ 作

ベルナデッテ ワッツ¥ 567

昔のはなし。ロシアの森の奥深く、自分の大好きなお家にヴァレンカという名前のおばさんが住んでいたのです。
大好きなお家で、とても楽しく暮らしていたのですが、あるときいくさが始まってしまいました。
戦火が迫り、周りの人達は逃げていきましたが、ヴァレンカはその家にいることにしました。冬の鳥や動物に餌をあげなくてはいけないし。
さあ、ヴァレンカおばさんはどうなるのでしょうか。

『イエペは ぼうしが だいすき』 石亀泰郎 撮影

写真絵本です。珍しいですよ、小さい子供向けの写真の絵本。
主人公はデンマークの3歳の男の子。名前はイエペ。
イエペと一緒に一日を過ごす感じで読んでいくと、見ていくと、その自由にあこがれるかもしれません。
キュートなイエペと自由な環境を感じてくださいね。

文化出版局編集部¥ 1,365

『ああ、たいくつだ!』 ピーター・スピアー作 松川真弓 訳

子どもたちは、なにかやることがないと退屈なのです。
で、この絵本は、退屈している男の子二人が、たいくつを破るために、飛行機を作るお話です。本当に飛ぶ飛行機ですよ。部品は家中にあるものを集めて、クリエイティブに、退屈を打破していくのです。
楽しい、おはなしですよ。
ピーター スピアー¥ 1,149

2011年6月20日月曜日

絵本を読む目的を設定しない

絵本の読み聞かせの目的は、子どもの情緒を育むこと。

確かにそれはそうです。が、その目的のために絵本を読み聞かせするのって、あまりおすすめできません。

そのような目的意識があると、どうも親のほうから説教的波動が発信されます。それは子どもは敏感に察知してしまいます。

せっかくの楽しい時間が、何だか強制的な雰囲気になった、面白くなくなってしまいます。

純粋に楽しみましょう。良質な絵本は、大人が読んでもたいそう面白いものです。
親も子どもも楽しみましょう。

質問したりしない。絵本を楽しみましょう。

「この猫ちゃんは、何がしたかったのかな?」「この絵本は、一体何を伝えたいんだと思う?」
絵本を読みながら、あるいや読んだ後、このような質問をお子さまにしていませんか?

絵本は純粋に楽しみましょう。お子さまには、イメージと物語と、それからあなたの声と。

あなたも純粋に、絵本を読んであげることの喜びを感じながら読み聞かせしましょう。

国語のテストじゃないんですから。
そんな目的で読んでいたらお子さまもあなたも、楽しくないでよう。楽しくないことは続きません。
お子さんが絵本や本を嫌いになったら本当に大変です。

絵本の読み聞かせは、ただただ楽しみましょう。それが一番です。

子どもを膝に抱えて、後ろから包み込むように。

読み聞かせをするときは、お子さんを自分の膝に座らせてあげましょう。3人もお子様がいるとさすがに難しいですが、二人くらいならなんとかなるのではないでしょうか。

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあさん……保護者の膝に乗るということは、絵本を読み聞かせてくれる人の声が後ろから聞こえてきます。お父さんならお父さんに包まれて、声のトーンを体で感じながら、絵本・物語の世界へ入り込むことになります。
絶対的な安心の世界で、絵本や物語の世界に入り込む……。
この体験は、お子さまに無上の喜びを与え、情緒の形成・安定へと導きます。

ぜひ、絵本・物語の読み聞かせをするときは、お子さまを膝に乗せて、後ろから包み込むようにしてあげてください。